経営者に、聞く。LEADER INTERVIEW
Vol.011
駆け抜けるべき道を見出して
株式会社福本鉄工所代表取締役福本 豊氏
街の鉄工所を率いるその人の名は、福本豊。“世界の盗塁王”と同姓同名の経営者は、本家さながらに“足で稼ぐ”ことに徹して祖父が興した会社を安定軌道に乗せてきた。 フィールドとするのは極厚鋼板の精密溶断。物量勝負の大手には決してまねのできない、小回りの利いたビジネスの歴史と現在地を、物腰も柔らかな3代目社長に問うた。
Vol.010
“鉄の意志”で、技と人を継ぐ
チヒロ鋼材株式会社代表取締役有田 善実氏
あべのハルカス、京セラドーム大阪、JR大阪駅。誰もが名を知る大型施設を人知れず支えるのが、継ぎ目材、補強材といった製品群を通して巨大構造物の骨格を固めるチヒロ鋼材だ。 鉄板の切断、穴あけ、研磨を一手に担う“鉄のエキスパート”が旗印に掲げるのは、鉄を、技を、人を、ひたすらに“継いでいく”こと。有田善実社長に、その真意を尋ねた。
Vol.009
使命を胸に、進むべき道を征く
株式会社新征テクニカル代表取締役與那嶺 まり子氏
少数精鋭の職人集団のトップは、懐の深い女性社長。これを意外と見なすのは、もはや時代遅れだろう。 父が興した新征テクニカルを率いること8年あまり。自動車生産ライン向けの金属部品を供給する同社は、徹底したスマートファクトリー化を図ることで、創業以来の技術の伝承と革新を進めている。 新征の飛躍という使命を背負う與那嶺まり子氏に、❝愛ある仕事❞の内実と、その大切さを問うた。
Vol.008
鳥の老舗に、周到な段取りあり
株式会社鳥芳代表取締役社長井元 克典氏
明治半ばの創業から、大阪の食鳥産業を支えてきた。高級食材だった鶏肉は、庶民の手に届くものになった。 食の近代化、多様化とともにある鳥芳の歩みは、日本人の暮らしぶりがいかに変容してきたかを物語る。 140年に迫る歴史を先頭で引っ張る井元克典社長は、自らを「凡人」と評する飾り気のない人柄だ。 しかし、その口から語られたのは確固たる経営哲学。 周到な段取りと、その背景にある覚悟を聞いた。
Vol.007
総合力を、さらなる競争力に
栄興電機工業株式会社代表取締役会長小坂 圭一 氏
顧客の頼みとあれば、未開拓の領域にも物怖じしない。 攻めのスタンスで事業の足腰を鍛え上げ、時代の変化に即して柔軟にその姿を変えてきたのが、栄興電機工業株式会社を核とするEIKOグループだ。 機電一体のエンジニアリング集団として。 そして、ただものを売るだけではない技術商社として。 多軸経営を突き詰めた末に生まれた強みを、現代的な組織づくりに奔走する小坂圭一会長に問うた。