今回のあましんさん
平井 覚さん(南茨木支店 2021年入庫)
北摂でも有数のベッドタウン・茨木は、
弥生時代から人が暮らした歴史深い街。
大阪と京都という二大都市の中間地点で、
繰り広げられる人間模様とは。
ふらりと途中下車の旅に出てみた。
茨木童子の伝説でも知られる茨木。
古来、交通の要衝だった街には、
都市性と豊かな自然が同居する、
暮らしやすい環境が整います。
ゆったり流れる時間に身を委ね、
街を北へ南へと歩くことにします。
※掲載している情報は2026年8月現在のものです。
営業時間・料金等が変更になる場合があります。
01かどや酒店
- 茨木市蔵垣内 3-18-16
- 072-625-0787
- 13:00~18:00 ごろ
- 10:30~18:00 ごろ(土曜)
- 水曜・日曜休
酒類の販売自由化に伴って一度はコンビニに衣替えした店だが、
角本さんの代になって「先祖返り」。
一方で店頭には駄菓子も置いてあり、近所に住む子どもたちも顔を出す。
縁で全国の蔵元とつながる
名酒の“ストーリーテラー”
北は青森、南は鹿児島に至るまで約40もの蔵元から日本酒や焼酎を取り寄せるのは、かどや酒店。店主の角本稔さんは「おいしい酒が無限にある時代だからこそ、作り手の人柄や縁を重視しています」と語る。青森の田酒、滋賀の七本鎗、福岡の若波といった名酒が並ぶ店内は清潔で見やすく、好みやニーズに応じて「相談」ができるのもポイントだ。角本さんの願いは、誰かの特別な日をワンランク上のお酒で彩ること。そして、作り手の思いをしっかりと伝えることだ。名だたる蔵元との縁がつながるのも、そんな強い思いあってのことに違いない。
02iBASQUE
- 茨木市元町 1-17
- 072-664-4711
- 10:00~18:00
- 無休
店名は「茨木のバスク」という意味。バスクチーズケーキはもちろん、シフォンケーキ、クッキーなどにも地元の米粉を使用し、地産地消かつグルテンフリーなスイーツを提供。
新しい茨木名物の予感が!
商店街の“愛されスイーツ”
茨木阪急本通商店街に店を構えるバスクチーズケーキ専門店。一番人気はなめらかプレーンバスクのホール2000円で、甘さ控えめのさっぱりとした味わいが老若男女を問わず支持を集める。ちなみにレシピは店長で福祉業界出身の森垣修平さんが、試行錯誤の末に独自開発。クリームチーズはなめらかな状態を保てるよう常に熱を加え、低温と高温で二度焼きすることで外はこんがり、中はしっとりした仕上がりを実現した。開店から3年ほどが経った店は、メディアにも多数登場。バスクチーズケーキが新たな茨木名物になる日も近いかもしれない。
03Pâtisserie Troyes
- 茨木市真砂1-9-31
ボー・ド・ミール南茨木 1F - 072-632-9666
- 10:00~18:30
- 火曜・水曜・木曜休
独立から30年近くが経ち、親から子へ世代を越えて通う客も多くなったというパティスリー トロワ。明るくおしゃべり好きの岡﨑さんの人柄に惹かれる人も少なくないはず。
本場の職人に学んだ探究心で
甘~い喜びをあらゆる人に
自動車業界からパティシエに転じて40年以上の岡﨑和久さんが営む洋菓子店。「もとはスイーツに興味もなかったで」と自らの過去を笑う岡﨑さんだが、フランス人パティシエのもとで修業を重ねるうちにその奥深さを知り、一気にのめり込んでいったのだという。店の看板商品はチョコレートケーキのウェンディー。口に含めば濃厚なチョコソースが後を引き、ベテランらしい技巧を堪能できる。また、近年は独学でパンの提供もスタート。思わぬ転身から食で人を楽しませることの喜びを知った職人は、この先もたゆまぬ進化を続けていくことだろう。
04一寸 茨木店
- 茨木市駅前 3-2-3
- 072-624-0004
- 17:00~翌 2:00
- (料理1:20LO、ドリンク1:30LO)
- 無休
阪急茨木市駅に比べて飲食店の少ないJR茨木駅前で深夜まで営業。流木があしらわれた外観が印象的な店は、夜の茨木で困ったときの「駆け込み寺」という役割も果たしている。
あえて“定番”はつくらずに
笑顔を生み出す創作居酒屋
15歳から料理の世界で生きてきた藤原省吾さんが営む創作居酒屋。創作をうたっているだけあり、焼き物、揚げ物、刺身といったメニューは訪ねるたびに変わり、リピーターも多いという。座席はいずれも半個室で、プライベート感が保たれるのも人気の理由。1人あたりの予算はおおよそ3000円というコストパフォーマンスの高さも魅力だ。和洋中を横断する形で、さまざまに趣向を凝らしたバラエティに富む料理はどれも手作りで、仕入れにも一切の抜かりはなし。この場所に集うすべての人を笑顔にすべく、藤原さんは今日も工夫を止めない。
05おべんとう りりてー
- 茨木市新和町6-3 グリーンハイツ1F
- 072-637-1003
- 9:30〜13:00
- 土曜・日曜・祝日休
「りりてー」の由来は妻・理理子さんの名前から。夫婦二人三脚で新たな道を歩む覚悟と同時に夫である寬さんの愛情が伝わるエピソードに、こちらもほっこりさせられる。
地元の主婦のアイデアが光る
飽きの来ないお弁当をどうぞ
常時30種類以上のメニューを取り揃える住宅街の弁当店。店長の吉川寬さんは学習塾経営から飲食の世界に飛び込んだ変わり種で、30年前の開店当初は包丁を握った経験さえなかったという。それでも、近隣の主婦ばかりという従業員のアイデアや意見を柔軟に取り入れ、いまでは周辺の企業や家庭に欠かせない存在へと店を成長させてきた。吉川さんは「すべては従業員に恵まれたおかげです」と感服しきり。自宅の台所の延長線上のような感覚が、そして主婦ならではの知恵が、店のこだわりだという食べ飽きない手作りの味を形づくっている。
06らーめん 一夢庵
- 茨木市双葉町9-13
- 11:00〜15:00(14:30LO)
- 18:00〜22:00(21:30LO)
- 月曜・日曜夜休
根っからの料理好きだという櫻田さん。スーパーを訪ねるたびに見たことのない食材との出会いにときめき、ラーメンという料理にどう落とし込めるかを常に考えているそう。
国産素材に徹底的にこだわり
進化を止めないラーメンの店
和だしがベースの無化調スープに細身ながらコシのある自家製麺、さらには茶美豚のチャーシューに代表される国産素材にこだわったラーメン店。塩と醤油の二本柱で営業しており、いずれも根強いファンがついている。すべての基本となるスープ作りに7時間を費やすのは、店主の櫻田雄一郎さん。誰がいつ来てもおいしいと感じられるよう、常になんらかの「進化」を続けているという。うすくち、こいくち、背脂の追加というように、変幻自在の一杯を繰り出す店はファミリー層や女性にも好評。駅前の好立地に移転し、さらなる支持の拡大を狙う。
茨木の街を歩いて出会ったのは、
変化を恐れず前に進む人たち。
常に挑戦を続ける姿には、
たくさんの学びがありました。
穏やかな住環境だけではない、
新たな魅力が見える散策でした。

