今回のあましんさん
樋口 海奈さん(東難波支店 2024年入庫)
ぶらり阪神尼崎
なんといっても長く延びる商店街。
日本一早いマジック点灯が有名な一帯は、
新旧さまざまな店が軒を連ねており、
訪れる人を自然と元気にさせてくれる。
そんなアマの“核心部”に迫ることにした。
全長約1キロの尼崎中央商店街に、
国道2号から続く三和本通商店街。
阪神尼崎駅から出屋敷駅にかけて、
衣食住のすべてを揃える商店街は、
“アマらしさ”のオンパレード。
商いの中心に足を向けました。
※掲載している情報は2026年5月現在のものです。
営業時間・料金等が変更になる場合があります。
01さかな館
- 尼崎市神田中通6-222
- 06-6417-1748
- 9:15〜18:30
- 日曜・月曜休
バイクが趣味だという岡田さんは、生花店に通うチャーミングな一面も。異業種からの刺激も受けながら、持ち前の元気を前面に押し出して「魚屋らしくない魚屋」を目指す。
定番から珍魚までが勢揃い
アーケードにある“水族館”
アーケードの外れに位置する店は、水族館さながらだ。さかな館はマグロやカツオは当然のこと、なかなか市場に出回らない珍魚までを取り揃える店主のこだわりが詰まった鮮魚店。常に100種類を超える魚種を扱う理由を「若い人にも魚に親しんでほしいから」と語るのは、店主の岡田圭一さん。尼崎の市場はもちろん、高級魚を扱う京都の市場にまでネットワークを張り、来る人を飽きさせない品揃えを実現している。その評判を聞きつけて、近隣の飲食店が仕入れに来ることも。見て楽しく、食しておいしい店は商店街で確かな存在感を放っている。
02双葉寿司 尼崎店
- 尼崎市神田北通3-39
- 06-6411-5501
- 11:30〜14:30(14:00LO)
17:00〜22:00(21:30LO) - 火曜休
初代は香川県出身。おむすび3つを携えて尼崎に渡ってきたといい、工業都市・尼崎の労働者に大衆価格でありつつ本格的な寿司を提供した。甘めのシャリは当時からの伝統だ。
“回らない寿司”をお手頃に
尼っ子御用達の大衆寿司店
1959年(昭和34)創業、アマの街に育てられてきた老舗寿司店。キャリア30年超のベテランをはじめ、腕利き揃いの板前が自慢の「回らない寿司屋」とはいえ、間口は極めてオープンだ。ランチの寿司定食1100円は新鮮なネタが7種類、さらに細巻きが2つ、赤だしまでつく経営努力の賜物。国産うなぎを炭火で焼き上げたうな重4950円も、外はカリッと中はふわっとした食感に創業時から注ぎ足した香ばしいたれが加わり、根強い支持を集めている。寿司だけでなく、天ぷらや一品も。使い勝手にも優れる店は、たゆまぬ進化を続ける。
03福南商店
- 尼崎市神田中通4-167
- 06-6413-8880
- 10:00〜18:00
10:00〜17:00(日曜) - 無休(年末年始不定休)
さまざまな醤油をブレンドしたドラゴンソース650円は、さらっとした仕上がり。韓国には見られない店のオリジナル商品で、あらゆるアジア料理のベースに使える万能選手だ。
あくなき研究を積み重ねて
多種多様なキムチを食卓へ
看板選手の白菜のほか、セロリ、トマト、長芋、らっきょうなど、30種類を数える自家製キムチが100グラムから手に入る韓国食材専門店。酸味を抑えた白菜キムチは、購入から1週間程度で発酵が進む「スローキムチ」で、味の変化を楽しめると好評だ。店主の森山大新さんによれば「キムチづくりは簡単ではないからこそおもしろい」とのこと。独学で築き上げたレシピをぶらすことなく、尼崎の街に暮らす韓国人からも人気を集めている。単においしいだけではなく、体にも優しい味わいを求めて森山さんのもとを訪ねてみてはいかがだろうか。
04メガネ・補聴器の
イシガミ尼崎店
- 尼崎市神田中通2−27
- 06-6411-0758
- 10:00〜20:00
- 無休(1月1日〜2日除く)
「生活を少しでも楽にするメガネを」とは島さんの言葉。国家資格である眼鏡作製技能士も複数在籍しており、いまの自分に合った一本を二人三脚で形にしてくれる。
メガネで暮らしを快適に!
地元密着型のメガネ専門店
商店街で70年近く愛される「街のメガネ屋さん」のモットーは明るく元気な対応と、親切ていねいなサービスだ。メガネ・補聴器のイシガミ 尼崎店は約70坪の広い店内に20ブランド、1500本ものメガネが並ぶ。ここ最近は大手のメガネチェーンも目立つが、店長の島直樹さんによれば「イシガミさんじゃないとダメ」というリピーターも多いんだそう。購入前の目の検査やアフターサービスも充実しており、その技術力は眼科医も認めるほどだ。メガネは買って終わりではない。長く快適に使ってもらうために、イシガミはじっくりと顧客に向き合う。
05サイクルセンター
サンワ
- 尼崎市昭和通8-285
- 06-6412-3802
- 11:00〜20:00(平日)
11:30〜19:00(土曜・日曜・祝日) - 水曜・木曜休
自転車一本で働いてきた北谷さん。2年ほど前までは自らもロードバイクに乗っていた。現在は「引退」したとはいえ、81歳のいまも元気でいられることと無縁ではなさそう。
スポーツサイクルの魅力を
伝え続けること半世紀以上
トレック、キャノンデール、トマジーニ ―名だたるブランドのロードバイクやクロスバイクが並ぶ店内は圧巻の一言だ。本館、東館、西館に分かれるサイクルセンターサンワの店内には、全国でも屈指の常時600台ほどの自転車を在庫。1972年(昭和47)の創業時から店に立ち続ける店主の北谷正一さんは、これまで国内外からたくさんの有名選手を迎えてきた。サンワのこだわりは、たとえ完成品で納品されてもすべてばらし、乗る人に合わせて調整すること。「命を預かる仕事」とメンテナンスにも注力しており、生涯をかけて向き合える。
06神田機工店
- 尼崎市神田南通3-75
- 06-6412-2293
- 8:00〜18:30
8:00〜17:00(土曜) - 日曜休
KNICKS製品を自分の目で確かめられる店は数が限られるといい、北海道や沖縄からも客を集める神田機工店。職人の仕事を若い人にも知ってほしいという思いが推進力だ。
全国からこだわり派を集める
電設工事の大型プロショップ
半世紀におよび、ずっとこの場所で職人と向き合ってきた。神田機工店は、電設工事の現場に多種多様な工具や作業服を提供するプロの店。私たちの暮らしに欠かせない電気の供給・制御に、縁の下の力持ちとして貢献してきた歴史を持つ。28歳の若さにして社長を務めるようになったのは井原直紀さん。職人の世界にもファッション性が求められるようになり、高級ワークウェアブランド・KNICKSの腰袋やポーチをラインナップした。コロナ禍を機にSNSにも力を入れ、売上は以前の10倍に。辣腕社長が、ブルーカラーの「働く」を変える。
工都には、商都という顔もある。
尼崎の中心を歩いてみれば、
人情あふれる商いがありました。
ここに暮らす人も、訪れる人も。
誰にとってもオープンなのが、
アマの魅力なのかもしれません。

