街の社長
夢を語る
HEART INTERVIEW

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世界が欲する
技術を磨き、
あくなき成長を
株式会社万陽
代表取締役社長 塩川 万造 氏
あましん サクセスネットクラブ 幹事
日本で唯一の技術を通し世界のものづくりに貢献
大阪のど真ん中に、世界に冠たる技術力を誇る会社がある。大型切断機やプレス機の開発・生産で業界をリードするのは万陽。自動車、製鉄といった業種に向けて、スピードと精度を両立させた機器を製造し、高い信頼を得るに至っている。従前はガス溶断されていた金属を、刃物で高精度に切断する大型切断機・ビレットシャーについては、国内で唯一実用化に成功。1960年代の発売当初、マーケットは海外製の高価な製品頼みだっただけあって、コストパフォーマンスに優れた国産品の登場は画期的な出来事だった。万陽のプロダクトは、いまや国内のほとんどの自動車に何らかの形で関わっている。
そんな会社を起したのは、現在の社長である塩川万造氏の祖父にあたる正造氏。もとは板バネメーカーとして創業したが、その工程に必要な切断機に新たな活路を見出した。機械設計に長じていた正造氏が手がけた切断機は、いまも現役で稼働するものが多数。「よそにはできないことをやる」という精神が息づく会社は、アルミ部品などの予備成型に使われるフォージングロール、より精緻な部品鍛造を可能にするアプセッターなど、オンリーワンの機械を世に送り出し続けている。これらの製品は日本の自動車メーカーを伝って海外にももたらされ、世界中で高い支持を集めている。
付加価値をいっそう高め求められる製品を社会へ
もっとも、万陽の高い技術力は海外勢力による模倣の対象にもなった。しかし、根っからの研究肌でもある塩川社長はこう受け流す。「設計思想をじゅうぶんに理解していない模倣品は、部品強度などが考慮されておらず、当社の製品と同等の性能を発揮できません。目先の儲けに走らず、何よりも顧客ファーストを貫くのが万陽のあるべき姿ですから」。言葉の端々から伝わってくるのは、創業者の思いが込められたオリジナリティのある機械で、ものづくりの現場を変えたいという熱意だ。目下、万陽が注力しようとしているのは、IoT化の加速とアフターサービスの充実。競合の少ない世界だけに、いっそうの付加価値をもたらすこと以外に、さらなる顧客満足を引き出す手はない。世界にまだないものを形にする―塩川社長は、あくまでも目標を高く据えている。万陽、そして塩川社長に課せられたミッションは途方もなく大きい。
企業情報

株式会社万陽
1953年(昭和28)創業の切断機・鍛圧機械メーカー。「ものづくり革新」を旗印に、日本はもとより世界にも通用する切断機を開発する。独自のアイデアに基づく安定的で高精度な製品は国内の自動車各社、製鉄各社で活用されている。
大阪市北区大淀北1-7-3
URL https://www.manyo.com

