HOME街の社長夢を語る心の刀を磨き、業界に新たな風を吹き込む
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HEART INTERVIEW
株式会社エイトライン 代表取締役 杉本 雄作 氏

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心の刀を磨き、
業界に新たな風を
吹き込む

株式会社エイトライン

代表取締役 杉本 雄作 氏

あましんサクセスネットクラブ 副会長

21歳の青年が見出した 残土処理に残された活路

「笑顔」と「運ぶ」を追求する会社は、残土処理という領域に新風を吹き込む。大阪・池田に軸足を置き、残土の引き取り、運搬に処分、建材販売まで行うのは、創業から四半世紀を数えるエイトラインだ。その特徴は、当初から小回りの利く4トン車に特化しているという点。たとえ引き取り先の工事現場が狭小地でも難なく対応できると同時に、運搬量もしっかりと担保する。「同業他社とも連携を図ることでダンプの稼働率を上げ、徹底したコストダウンと顧客満足につなげています」とは、代表取締役の杉本雄作氏の弁。業界のなかでも、中小の現場に専念する会社は希少なのだという。
杉本氏が事業を興したのは、なんと弱冠21歳のとき。社会人としてのデビューが、個人事業主という傑物である。もともと車の運転には自信があり、最初はレンタカーのダンプから残土の運搬を開始。阪神・淡路大震災の復興需要も落ち着きつつあった時期で、周囲の解体事業者からは「やめた方がいい」との声も聞かれたが、地道に営業回りをこなし、事業を拡大させるにつれ下馬評を覆す自信をつけていった。そうして、2007年には法人成りを果たした杉本氏。自らの仕事にプライドを持てない同業を見てきた経験から、誇りを胸に働ける職場づくりを進めた。

周到な準備と改革精神で 業界の“その先”をつくる

周囲に先駆けた取り組みのひとつが、ていねいな社員教育だ。「残土でもリサイクルできるものと、そうでないものがある。前者は会社にさらなる利益をもたらすだけに、きれいな土を目利きできるドライバーを育てています」と杉本氏。2019年に現在地に事業所を移すと、処分場やオフィスもより美しく整えた。人とは違うことをして、業界にはびこるイメージを変えたい―その一念が杉本氏を突き動かした。
加えてグループ会社のDANPOOでは、残土を処分したい人と業者を結びつける「ダンプの配車アプリ」を提供。東西の展示会でも好評を博し、長らく親方と子分という関係性による商慣行が残存していた業界の変化を感じているという。そんな蓄積の延長線上に生まれたのが「心の刀を磨き、かっこよく生きる」という経営理念。環境変化に動じることのないよう周到に準備を重ね、これからの業界をリードする。

企業情報

株式会社エイトライン

株式会社エイトライン

2000年創業。北摂エリアを中心に、大阪、兵庫、京都において残土処分を手がける。環境配慮型の経営を徹底しており、コンクリートやアスファルトに用いられる再生砕石をはじめとした骨材の販売も行っている。

池田市神田2-11-7
URL https://www.eitoline.com

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