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河川敷美化から社会課題解決へ

髭の渡し花咲き会

 

髭の渡し花咲き会

 秋の最盛期ともなれば、阪神甲子園球場のグラウンドほどの敷地に約550万本ものコスモスが咲き競う。尼崎市の北西部、かつての渡し場に位置する武庫川髭の渡しコスモス園には、10月中旬から11月中旬にかけて例年推定4万人もの人が詰めかけ、ピンクや黄色、白に染まる河川敷で思い思いの時間を過ごす。六甲山系や新幹線を借景にした美観は圧巻だが、その背景には維持・管理に奔走する人々の存在がある。それが、髭の渡し花咲き会だ。
 会の発足は2002年。当時の河川敷には雑草が生い茂り、どこからか持ち込まれたごみも目立つ状況だった。そこで地元の自治会長が県や市に協力を仰ぎ、地域住民にもボランティアを募って環境改善へと乗り出したのだ。当初はチューリップやひまわりも植えたが、最終的には子どもや車椅子の視線に来る背丈という理由でコスモスに落ち着き、四半世紀に迫る活動のなかで、コスモス園としての認知が進んできた。同時に、関わる人の数も右肩上がりに増加。会員が月に一度の清掃活動に精を出すのはもちろん、近隣の小学校や高校からは夏の種まきのボランティアも参加する。コスモスが花を結んだときには、子ども向けの写生会やフォトコンテストも開かれ、「自分たちの花畑」という思いをいっそう新たにさせている。
 時を経て息を吹き返した「髭の渡し」だが、景観維持には予算面の課題も残しており、クラウドファンディングで協力を呼びかける。ハードルを越えた先に、より美しいコスモス園が次代に引き渡されていくことだろう。

髭の渡し花咲き会

1

河川敷での活動から見える社会課題の解決

武庫川対岸の西宮市に比べると、尼崎市の河川敷は遊歩道や自転車道にまだまだ未整備なところが目立ちます。日々コスモスの管理に打ち込んでいたからこそ見えてきた、これらの課題解決を行政などに呼びかけることを通じて、より安全で安心して人が集える親水空間の整備を目指します。

2

武庫川の魅力を伝え、 新しい世代を育成

種まきや小中学校への出前教室などの機会を通じて、武庫川河畔が持つ魅力を発信。遊泳ができた過去、時代劇のロケが行われていたエピソードなどにも触れつつ、河川敷がどう変化してきたか、これから先はどのように歩むべきかを伝えることで、新たな世代の担い手の確保を目指しています。

髭の渡し花咲き会

髭の渡し花咲き会

尼崎市東七松町1-23-1号 本庁北館6F

尼崎市 都市整備局 土木部 公園計画・21世紀の森 担当

Instagram:https://www.instagram.com/mukogawa_cosmos/