2025年 大阪・関西万博あましん × 共創チャレンジ
AMASHIN × Co-creation Challenge
環境課題と向き合う若い感性
兵庫県立尼崎小田高等学校
教諭 小山 卓也 氏
大阪・関西万博が謳う「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現にあたり、欠くことができない若い力。サイエンスリサーチ科を擁し、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受ける尼崎小田高校は、早くから環境課題と向き合ってきた。特筆すべきは、生徒が主体的に関わる環境教育プログラム「地域課題解決に取り組む高校生サミット」の主催だ。県内はもちろん岡山県や広島県などの高校、さらには行政機関や大学などとも連携し、実習やワークショップといった形で瀬戸内海の自然を考える試みは、すでに13回を数える。教諭の小山卓也さんは「SNSの活用をはじめ、多くの人を巻き込もうという姿勢が頼もしい」と、生徒らの発信力と前向きさを高く評価する。
実際、尼崎小田高校には環境問題に積極的に取り組む有志の生徒が目立つ。尼崎運河や庄下川での水質調査に加え、その上流にある里山の植生観察のような活動から、日本海と瀬戸内海との間に山間部が横たわる兵庫県ならではの自然のありよう、その保全について見識を深めている。メンバーの1人からは「教科書ではなく、体験によってしかわからないことがある」との声も。このような生きた学びを自校の枠にとどめず、広く社会へ還元していく―それこそが、あまおだの目指すところだろう。今後も「高校生サミット」に代表される交流の場を通して、地域の自然が置かれた状況や問題の解決手法を水平展開し、2025年という節目にとらわれることなく、よりよいつながりを生み出していく。
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地域課題解決に取り組む高校生サミット
海と山に囲まれた「日本の縮図」である兵庫県を起点に、この国の環境問題を考えるディスカッションやポスター展示などから構成されるイベント。学識経験者や行政の担当者らも出席するなか、2023年度には県内外から約20校が参加し、それぞれの知見を自らの地域に持ち帰りました。
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尼崎運河の再生と地域活動の充実
運河の街・尼崎に位置する高校だけあり、水中ドローンによる運河の調査、プランクトン採集、水質浄化施設の清掃といった活動を実施。尼崎運河〇〇クラブ主催の「オープンキャナルデー」にも積極的に参加し、高校生の段階から行政、NPO法人など社会との結びつきを強めています。
兵庫県立尼崎小田高等学校
尼崎市長洲中通2-17-46
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URL:
公式HP https://amagasakioda.ed.jp/
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